会期:2020年9月4日(金)-9月20日(日) の金土日
時間:13:00-19:00
休廊:月-木
会場:山下ビル
参加アーティスト:武田 雄介
キュレーター:長谷川新
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当初展覧会は5月の予定だった。武田雄介は3月の終わりに搬入を終えている。5月からの展覧会には少し早すぎるかもしれないが、搬入と鑑賞の間に少し極端な時間差を導入することがポイントだった。コロナ禍の猛威によって、「少し極端な時間差」は1ヶ月から5ヶ月へと跳躍する。そのあいだ、武田のインスタレーションは、ずっと、誰にもみられることなく、展示会場にあり続けた(山下ビルのご理解のおかげである、記して感謝する)。展覧会が終わるころには、武田が再編したイメージの機構は、半年にわたって場を占有し続けたことになる。展覧会は、いまこの瞬間を凝視する権利の場所で、同時に、まとわりつく現在をなんとか振り払おうとする技術の空間だ。暴力的な現在を暴力的に切断し、それからたっぷりと時間をとって、ありったけの未来を眺める。
長谷川新(本展キュレーター)
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